滋賀 商標登録 地域ブランド
琵琶湖を中心に囲むように土地が広がる滋賀県は、近畿地方としても最も東に位置する県で、文化的・経済的に京都・大阪との結び付きが強い一方で名古屋などの中部圏とのつながりもあります。京都市と境を接する比叡山には世界文化遺産に登録された天台宗の総本山の延暦寺があり、琵琶湖の東には伝統的な木造家屋が立ち並ぶ水路を舟でめぐることができる近江八幡の水郷地区が有り、県南部には駅近くの大きな狸の信楽焼きで有名な信楽町も位置しています。古くは近江国と呼ばれた滋賀県には江州との別称もあり、京都・奈良に近く東海道、中山道、北陸道が合流する陸上交通の要でもあったことから、戦国時代の格言として近江を制する者は天下を制すとも言われていました。観光スポットして知られた彦根城、琵琶湖に眠る明智光秀の坂本城、信長の天下統一の野望を象徴する安土城跡、浅井氏が滅亡した最後の城である小谷城などの多くの城や城跡が滋賀県にはあります。
【滋賀県公式観光PR動画】シガリズム 東近江エリア、1:00
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滋賀の地域ブランド 工芸品
1.【滋賀の地場産業】彦根仏壇、3:22
彦根仏壇(商標登録第5556028号)や大垣の木枡という地域の伝統工芸を継承しつつ、新しい製品の開発や販路開拓を図っています。
信楽焼としては、狸が有名ですが、他にもの照明用器具、庭園燈、梟なども有名です。信楽焼(商標登録 第5087658号)の始まりは鎌倉時代中期に興ったとされ、日本六古窯の一つに数えられています
滋賀の地域ブランド 畜産物
3.近江牛 近江牛PR動画(日本語)、1:30
近江牛は、松阪牛、神戸牛とならんで日本三大和牛の1つとされています。近江牛は黒毛和種の和牛が滋賀県内で最も長く肥育された場合に許される呼称で、地域団体商標(商標登録 第5044958号)として登録されています。
滋賀の地域ブランド 農産物
4. ちょっと贅沢なもりやま 守山の実り編、5:11 [モリヤマメロンは1:36~3:32に紹介されています。] モリヤマメロン(商標登録 第5494683号)は‘直売所のみの販売にあえてこだわり、現在でもJAおうみ冨士ファーマーズマーケット「おうみんち」での限定販売とされています。
昭和57年から栽培が始まった草津メロンは、JAレーク滋賀が栽培、検査、出荷、販売にわたり一貫管理しており、草津メロンは1本あたりのメロンの数が3個、葉の数は25枚など、草津メロン部会で定めた栽培法をきっちり守って育てられたものだけが名乗ることができるブランドです。草津メロンは直売所での販売がメインで直売と予約で完売するそうです。
生産量が僅かなため「幻の銘茶」と呼ばれる政所茶(第6120573号)は滋賀県の東部、琵琶湖に注ぐ愛知川の源流域にあたる東近江市奥永源寺地域で、室町時代より600年以上も農薬や化学肥料に頼らない方法で栽培され生産され続けています。しごき摘みという独特の茶積み方法が採用されています。
滋賀の地域ブランド 水産物
7.湖産鮎一気呵成 遡上する。、3:14
琵琶湖産の養殖鮎は、人工的に卵から孵化させて育てた鮎と比べて、一般的に姿・形が美しく、ウロコが細かくなめらかで、骨や皮がやわらかいため食感に優れています。琵琶湖産鮎(第5054526号)は地域団体商標として登録されています。
滋賀の地域ブランド 織物、染物
8.風呂敷「SHIKI-MONO」PV – MEDZ CRAFT、2:14
滋賀・近江の100%麻に京染めの風呂敷のPVです。近江の麻は、商標登録 第5134569号として登録されています。
滋賀の地域ブランド 地域、温泉
9.湯けむり日本 温泉の旅 おごと温泉、5:42
最澄によって開湯され、1200年の歴史があるおごと温泉(商標登録 第5134569号)。目前に日本一の琵琶湖、背後に世界遺産の比叡山と比良山系が控える抜群の眺望と、体にいい泉質です。
滋賀の地域団体商標
地域団体商標は、広く知られている地域名と商品名(役務名)からなる文字商標を事業協同組合、農業協同組合等の団体が登録して地域ブランドとして保護するための制度です。地域との密接関連性が必要とされ、出願商標は、出願人又はその構成員により使用されており、そのことを証明できることが必要ですが、地域団体商標の商標権を取得すれば、自らの努力によって有名にし、信用を蓄積してきた地域ブランドを安心して使用することができ、他人の便乗使用を禁止することができます。滋賀県の廃藩置県前の名称としては近江(おうみ)があり、廃藩置県により北部の長浜県(犬上県)と南部の大津県が制定され、現在は滋賀県に統合されています。滋賀県の地域団体商標の登録数は令和4年4月時点で13件です。
- 雄琴温泉 第5034857号 おごと温泉旅館協同組合
- 近江牛 第5044958号 滋賀県食肉事業協同組合、滋賀県同和食肉協同組合、滋賀県家畜商業協同組合、全国農業協同組合連合会
- 琵琶湖産鮎 第5054526号 滋賀県淡水養殖漁業協同組合
- 信楽焼 第5087658号 信楽陶器工業協同組合、信楽陶器卸商業協同組合
- 近江の麻 第5134569号 湖東繊維工業協同組合 滋賀県麻織物工業協同組合
- 近江ちぢみ 第5134626号 湖東繊維工業協同組合、滋賀県麻織物工業協同組合
- 高島ちぢみ 第5461250号 高島織物工業協同組合
- モリヤマメロン 第5494683号 おうみ冨士農業協同組合
- 彦根仏壇 第5556028号 彦根仏壇事業協同組合
- 甲賀のお茶 第5580131号 甲賀農業協同組合
- 草津メロン 第5880552号 草津市農業協同組合
- 政所茶 第6120573号 グリーン近江農業協同組合
- 信楽焼 第6426952号 信楽陶器工業協同組合 信楽陶器卸商業協同組合
滋賀の地理的表示(GI)
地理的表示保護制度は、その地域ごとに長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品がありますが、このような産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録して保護する制度ですが、滋賀県では令和6年4月時点で地理的表示の登録は4件あります。
- 近江牛 一般社団法人 滋賀県畜産振興協会
- 伊吹そば 伊吹そば生産組合
- 近江日野産日野菜 グリーン近江農業協同組合
- 水口かんぴょう 令和6年3月27日 甲賀農業協同組合
滋賀の伝統的工芸品
伝統工芸品は、特定の地域や文化において伝統的な技術や技法を用いて作られる美術品や手工芸品のことを指します。経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は滋賀県には3件あります。
- 彦根仏壇 仏壇 彦根仏壇事業協同組合
- 信楽焼 陶磁器 信楽陶器工業協同組合
- 近江上布 織物 滋賀県麻織物工業協同組合
滋賀の100年フード
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
伝統 | よびしの食 YOBISHIプロジェクト令和3年 近江日野の伝統料理~鯛そうめん、肉めし、日野菜漬け ~ 日野の伝統料理を継承する会令和4年 安土のふなやき 安土町商工会令和5年 大津のうなぎの食文化 公益社団法人びわ湖大津観光協会令和5年 石部のいもつぶし 一般社団法人湖南市観光協会令和5年 |
近代 | |
未来 |
滋賀のブランドマーク
おいしがうれしがキャンペーンロゴマーク
滋賀県の地元で生産された食材を地元で消費する地産地消キャンペーンは、おいしがうれしがキャンペーンとよばれ、ロゴマークも設定されています。県産農畜水産物やその加工食品(料理等含む)を直接消費者に販売する食品販売事業者をキャンペーン推進店として登録する他、直接の販売はなくとも食品に関する生産・流通・加工事業者、メディア関係などその他の事業者もキャンペーンサポーターとして登録できます。環境こだわり農産物の認証マーク
環境こだわり農産物は、化学合成農薬の使用量を通常使用量の半分以下などの環境基準をクリアし、泥水を流さないなど環境にやさしい技術で栽培することで、琵琶湖を汚さないなどの環境維持を図るためのキャンペーンになります。「ビワイチの旅」認定ロゴマーク
ビワイチは自転車や徒歩などで「琵琶湖を一周する」という意味で、人の活動に着目した新たな観光振興を図るためのマークです。農水産物に付与される類のマークではなく、健康増進や観光振興などの観点で旅行会社などで使用されます。琵琶湖八珍ロゴマーク
琵琶湖八珍は滋賀県琵琶湖の特徴的な魚介類で、ビワマス、ニゴロブナ、ホンモロコ、イサザ、ゴリ、コアユ、スジエビ、ハスからなります。ビワマス、ニゴロブナ、ホンモロコ、イサザは琵琶湖の固有種です。琵琶湖八珍を素材として使用・活用されている事業者(例えば、飲食店、宿、食品販売店など)は「琵琶湖八珍」マイスターとして登録することができ、琵琶湖八珍ロゴマークを使用することができます。草津ブランドマーク
草津市は滋賀県の滋賀県南西部に位置する都市で、滋賀県では大津市に次ぐ人口数があります。草津市は、古くから良質な近江米の生産地であるとともに、琵琶湖に近い地域では、水菜や大根、ほうれん草、小松菜、愛彩菜など魅力あふれる農産物が多くあり、草津ブランドマークは本格的なブランド化に向け地産地消も目指すマークとしても制定されています。地域ブランド・地域団体商標 都道府県別リンク