福井 商標登録 地域ブランド
福井県は日本海・若狭湾に臨んだリアス式海岸が続く嶺南と、石川県の南側に位置する嶺北とからなる北陸の県です。柱状節理の巨大な岩柱が続く東尋坊や四季折々の美しさを持つ優雅な三方五湖も自然が生んだ景勝地です。福井県で有名な産業は鯖江市の眼鏡ですが、水産業も盛んです。福井県は古くは越前と若狭の国と呼ばれ、越州と若州との略号もあります。
歴史と自然に、会いに行く。福井県、7:01
【20代女ひとり旅】明日から頑張れる福井癒やし旅行、3:48
福井の地域ブランド 水産物
1.福井県の冬の味覚・越前ガニ漁が解禁 越前漁港で初競り、2:35
越前がに(商標登録第5089307号)が生息する漁場は、暖流と寒流がぶつかり合う越前海岸沖の水深200m~400mの海底で、海流にその身が激しくもまれ、引き締められて育つので脂がのり、味は絶品。脚に付いた黄色いタグが「越前がに」の証となります。特に、最高級ブランドの「極」は、ゆでた重さが1・3キロ以上、甲羅幅14・5センチ以上、爪幅3センチ以上の基準をクリアしたズワイで、新たに「極」のタグを付けて売り出します。
若狭湾で養殖されたトラフグは、潮通しのよい海でより自然に近い恵まれた環境で養殖され、夏・冬の水温の差が大きく、よく身が締まって、肉質がよいのが特徴で、若狭ふぐ(商標登録第5089309号)のブランドで定着し、今や生産額では全国屈指の産地となっています
ヤナギムシカレイは、海の幸の宝庫と云われる若狭湾で捕れ、底引き網解禁の10月上旬から産卵が終わる翌年2月下旬迄市場に出回ります。これを淡塩に仕立て浜風に一夜干しをすると、身が締まり甘味が一層きわだちます。若狭かれい(商標登録第5039793号)は地域団体商標として登録されています。
福井県が誇る海の幸の食材お魚の女王と呼ばれる、若狭ぐじ(商標登録第5089308号)(甘鯛)の魅力を紹介します。若狭湾でとれるアカアマダイは別名「若狭ぐじ」と呼ばれ、昔から京で珍重されてきた高級魚ですが、漁獲されたアマダイのなかから見た目が美しくて大きいものだけに厳選されたアカアマダイだけが若狭ぐじと呼ばれています。
福井の地域ブランド 加工食品
5. 動画で観る福井 「若狭伝統の保存食 へしこ 」、2:46
美浜のへしこ(第6156333号)は地域団体商標として登録されています。へしことは、鯖などの魚を塩漬けにした後、糠や調味料で本漬けを一年程度行った発酵食品です。鯖以外にもふぐ、いわしなどを糠漬けにすることで、長期保存できるようにしていますが、美浜では鯖のへしこが最も知られています。鯖のへしこ作りは1年に1回。新米の糠がでる秋から冬にかけて糠漬けにしその後10ヶ月熟成させます。
福井の地域ブランド 工芸品
6.手技TEWAZA「越前漆器」Japan Echizen Lacquerware、3:42
越前漆器(商標登録第5016101号)の起源は古く、約1500年前に遡るといわれています。第26代継体天皇が皇子の頃、椀の出来栄えに感動し、漆器づくりを奨励したと伝えられています
越前打刃物(商標登録第5093225号)は1337年(南北朝時代)、京都の刀匠千代鶴国安が府中(現越前市)に来往し、近郊の農民のために鎌を作ったことが始まりと伝えられています。
増永五左衛門と弟の幸八が始めためがねづくりは現在の福井市から鯖江市をまたがる地域に広がり、「福井・鯖江」がめがねの一大産地となっています。「チタン」素材を利用しためがね枠の加工は、非常に難しく他国では成し得なかったのですが、福井・鯖江が世界で初めて開発に成功します。現在、福井県は「福井市」や「鯖江市」を中心に日本製めがねフレームの約95%を生産します。
越前和紙(商標登録第5140246号)の墨流しの技術は、平安時代にその歴史を遡ることができるとされます。文様墨流しの文様は一度しかできないとされています。
越前焼(第6543072号)は、使われる土には鉄分が多く含まれ、表面が赤黒・赤褐色の焼き上がりとなり、素朴な味わいの焼き物となります。越前焼は水漏れがしにくいことから、水や酒・藍染等の染色液の保管に使われたほか、穀物の保存・貯蔵といった用途でも使用されていました。越前焼は日本五古窯に匹敵する規模と歴史があると調査によって発見され、日本六古窯の一つに数えられるようになりました。
越前竹人形(第5029305号)は昭和27年頃、師田保隆・三四郎が、竹の切端を利用した人形を色々試作したことから始まり、後に福井を代表する特産品として様々な賞を受賞し、全国に知られるようになりました。
若狭塗箸(第5067438号)は、欅、桜、橡などの堅牢な木材を使用して漆や模様を幾重にも重ねて製造します。小浜市周辺で生産される若狭塗箸では少なくとも20段階工程を経て再度に表面を研ぐことで模様を浮き上がらせることができます。
越前織(第5133157号)はきめ細かい風合いが特徴で、織ネーム、織テープ、ワッペン、名刺や賞状、お守りなどの種々の商品が生産されています。
福井の地域ブランド 酒
越前・若狭の地酒(商標登録第5541486号)は、杜氏や蔵人の長年の経験と技術に支えられ、五百万石や山田錦などの高価な酒米をふんだんに使い、精米歩合も高く、また、清い水が麹菌や酵母といった微生物を健全に育成し、福井の風土や自然を生かした手造りの酒が特徴です。
福井の地域ブランド 地域、温泉
16.動画で観る福井 「風情と情緒を楽しむ あわら(芦原)温泉,3:09
古くは、明治16年の開湯以来、たくさんのお客様をお迎えしてきた芦原温泉(商標登録第5361540号、商標登録第5361541号)は、「関西の奥座敷」と呼ばれるほど風雅な温泉まちです。
福井の地域ブランド 農作物
17.奥越の味サトイモの出荷始まる、1:10
越前さといも(商標登録第5515954号) は 当地の「上庄さといも」(商標登録第 1997806 号)とともに、比類なき逸品として全国的にも定評があります。
「吉川ナス」は、鯖江市の旧吉川村一帯(現在の川去町、田村町付近)を中心に作られてきた楕円~やや巾着型の丸ナスで、1000年以上の歴史を持ち、賀茂ナスのルーツともいわれ、肉質がよく締まっている緻密なナスです。令和5年4月には地域団体商標(商標登録第6688875号)としても登録されています。
「越前水仙」とは、越前海岸に咲く日本水仙の総称で、毎年12月下旬ごろから越前海岸一帯に冬の日本海の荒波に耐えて凛と越前水仙が開花し始め、1月上旬から2月頃に徐々に満開を迎えます。福井市(下岬地区)、越前町(上岬地区)、南越前町(糠地区)の3地区が、県内初となる国の重要文化的景観に選定されています。
福井の地域団体商標
地域団体商標は、広く知られている地域名と商品名(役務名)からなる文字商標を事業協同組合、農業協同組合等の団体が登録して地域ブランドとして保護するための制度です。地域との密接関連性が必要とされ、出願商標は、出願人又はその構成員により使用されており、そのことを証明できることが必要ですが、地域団体商標の商標権を取得すれば、自らの努力によって有名にし、信用を蓄積してきた地域ブランドを安心して使用することができ、他人の便乗使用を禁止することができます。福井県の地域団体商標の登録数は令和5年5月時点で20件です。
- 越前漆器 第5016101号 越前漆器協同組合
- 越前竹人形 第5029305号 越前竹人形協同組合
- 若狭かれい 第5039793号 小浜市食品加工協同組合、小浜魚商協同組合
- 若狭塗箸 第5067438号 若狭塗箸協同組合
- 越前瓦 第5072538号 福井県瓦工業協同組合
- 越前がに 第5089307号 福井県漁業協同組合連合会
- 若狭ぐじ 第5089308号 福井県漁業協同組合連合会
- 若狭ふぐ 第5089309号 福井県漁業協同組合連合会
- 越前打刃物 第5093225号 越前打刃物産地協同組合連合会
- 越前織 第5133157号 丸岡ファインテックス協同組合
- 越前和紙 第5140246号 福井県和紙工業協同組合
- 芦原温泉 第5361540号 芦原温泉旅館協同組合
- あわら温泉 第5361541号 芦原温泉旅館協同組合
- 越前水仙 第5474808号 越前丹生農業協同組合
- 越前さといも 第5515954号 テラル越前農業協同組合
- 越前・若狭の地酒 第5541486号 福井県酒造組合
- 越前おおのでっち羊かん 第6149826号 大野商工会議所
- 美浜のへしこ 第6156333号 わかさ東商工会
- 越前焼 第6543072号 越前焼工業協同組合
- 吉川ナス 第6688875号 福井県農業協同組合
福井の地理的表示(GI)
地理的表示保護制度は、その地域ごとに長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品がありますが、このような産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録して保護する制度ですが、福井県では令和5年3月時点で地理的表示の登録は5件あります。谷田部ねぎは令和4年8月にGI登録取下げとなっています。谷田部ねぎ 登録取り下げ | 日刊県民福井Web
- 吉川ナス 平成28年7月12日 福井県鯖江市
- 山内かぶら 平成28年9月7日 福井県三方上中郡若狭町山内
- 上庄さといも 平成29年11月10日 福井県大野市上庄地区
- 若狭小浜小鯛ささ漬 平成29年11月10日 福井県小浜市
- 越前がに 平成30年9月27日 福井県
- 越前漆器 漆器 越前漆器協同組合
- 越前和紙 和紙 福井県和紙工業協同組合
- 若狭めのう細工 貴石細工 小浜市商工観光課
- 若狭塗 漆器 若狭漆器協同組合
- 越前打刃物 金工品 越前打刃物産地協同組合連合会
- 越前焼 陶磁器 越前焼工業協同組合
- 越前箪笥 木工品 越前指物協同組合
福井の伝統的工芸品
伝統工芸品は、特定の地域や文化において伝統的な技術や技法を用いて作られる美術品や手工芸品を指します。経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は福井県には7件あります。
福井の100年フード
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
伝統 | 若狭地方のニシンのすし うちの郷土料理(農林水産省)令和3年 はまなみそ うちの郷土料理(農林水産省)令和3年 越前北前料理 越前北前料理推進プロジェクト委員会令和3年 半夏生さばの食文化 大野市令和3年 へしこ 公益社団法人福井県観光連盟令和3年 勝山北谷の鯖の熟れ鮨し 企業組合鯖の熟れ鮨し加工グループ令和4年 |
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近代 | 福井のソースカツ丼 福井市観光協会令和3年 | |
未来 | 若狭おばま醤油干し NPO法人杉田玄白・小浜プロジェクト令和3年 ボルガライス 日本ボルガラー協会令和3年 |