福島 商標登録 地域ブランド
福島 商標登録 地域ブランド 福島県は東北地方の南端に位置する県で、2つの山地(奥羽山脈と阿武隈高地)によって分けて会津地方、中通り地方、浜通り地方に分けて呼ばれます。浜通り地方は、東日本大震災で津波と原発事故で大きな被害を受けましたが、復興に向けた努力の積み重ねで避難地域も減少の傾向にあります。会津地方には、難攻不落の名城とうたわれた会津若松城(鶴ヶ城)のような建造物や、磐梯山や猪苗代湖などの壮大な観光地もありますが、そこには幕末に白虎隊で知られる戊辰戦争の会津の戦いがあったという歴史もあります。中通り地方には、北部の福島市、中部の郡山、南部の白河の3都市がならんでいて、福島県の経済の中心地となっています。廃藩置県前の名称としては、磐城、岩代の国があり、県東部側には磐州という別称もあります。
#これからふくしま コンセプト篇、2:53
食べちゃったっていいのにな! 「あんぽ柿のエステ」、5:00
福島の地域ブランド 農作物
1.キビタンコンシェルジュ ~南郷トマト~、2:40
南郷トマト(商標登録 第5015204号)は地域団体商標として登録されています。
伊達のあんぽ柿(第6046830号)は、伊達市梁川町の五十沢地区で盛んに生産されており、北風に吹かれてゆっくりと干し柿となり、表面はしっとり、中はトロッとしたゼリー状の果肉は、上品で濃厚な甘さと柔らかな口当たりが特徴です。
標高500〜800mの高原地帯となる南会津で育った会津田島アスパラ(第5963077号)は、昼夜の大きな温度差が茎に糖を蓄えるため、みずみずしく甘みのあるおいしいアスパラになります。
福島の地域ブランド 加工食品
4.【会津みそ】東北 旅の笑顔vol.46 色は赤、味は中辛、いいね! 、0:52
色は赤、味は中辛口、塩分はちょっと高めの会津みそ(商標登録 第5122652号)は、その歴史が古く、嘉永五年(1852年)に発行された「若松禄高名五副対」(当時の有名店ランキング)に味噌屋の名前5軒、醤油屋の名前5軒が挙げられており、その中には現在まで続いている蔵元もあります。
会津山塩は福島県耶麻郡北塩原村の大塩裏磐梯温泉地区の温泉水を煮詰めて製造した食塩です。弘仁年間(810〜824 年)弘法大師(空海)により塩泉が導かれ、製塩が開始された。(伝承)江戸時代は会津藩の統制下で、文化2年(1805 年)に 7,698 俵(約 404t)の製造記録があります。
なみえ焼きそば(第5934383号)は、福島県双葉郡浪江町で生まれたご当地グルメの焼きそばで、太めの麺に具はモヤシと豚肉を加え、ラードで炒めて濃厚なソースで味付けされる焼きそばです。
たむらのえごま油は地理的表示として登録されています。エゴマ油にはαリノレン酸が多く含まれており、血液をサラサラにしアレルギー反応をおさえる効果があると言われています。
福島の地域ブランド 工芸品
8.【公式】大堀相馬焼(松永窯) 製作映像 / Official movie of Obori Soma ware in Japan、2:19
大堀相馬焼(商標登録 第5295759号)は、素朴な味わいの中にぬくもりと親しみのこもったやさしさが感じられ、一度見たら忘れる ことのできない強い個性をもった焼物とされています。
会津本郷焼は歴史が古く、戊辰戦争で壊滅的な打撃を受けながら、陶器及び磁器の両方を製造する窯元として知られています。わずか13の窯元からなる小さな産地ですが、世界も見据え、伝承も進めています。
福島の地域ブランド 地域、温泉
10.「磐梯朝日国立公園」-Sharing Trip#13-、5:12
土湯温泉は1400年以上昔からあるとされ、日本でも珍しい13種類の泉質を持つ温泉地です。土湯温泉(商標登録 第5016614号)は地域団体商標として登録されています。土湯温泉も東日本大震災の影響を受けて、いくつかの旅館は廃業となっていましたが、地熱バイナリー発電の取り組みからV字回復を果たしています。バイナリー発電とは、沸点の低い特殊な液体を使う地熱発電のことで、通常の地熱発電よりも低い温度の熱で発電が可能です。この地熱バイナリー発電施設の見学者も泊り客となり、廃業施設もエビ釣りや観光センターとして利用するなどの工夫した町おこしをしています。
白濁の湯は人気があり、源泉かけ流しの温泉を供給して、ありのままの温泉を400年間守り続けている歴史があります。東北の秘湯である高湯温泉では、共同浴場あったか湯を管理して、福島の日帰り温泉入浴を案内しています。
福島の地域団体商標
地域団体商標は、広く知られている地域名と商品名(役務名)からなる文字商標を事業協同組合、農業協同組合等の団体が登録して地域ブランドとして保護するための制度です。地域との密接関連性が必要とされ、出願商標は、出願人又はその構成員により使用されており、そのことを証明できることが必要ですが、地域団体商標の商標権を取得すれば、自らの努力によって有名にし、信用を蓄積してきた地域ブランドを安心して使用することができ、他人の便乗使用を禁止することができます。福島県の地域団体商標の登録数は平成30年6月時点で9件です。(福島 商標登録)
- 南郷トマト 第5015204号 会津みなみ農業協同組合
- 土湯温泉 第5016614号 土湯温泉旅館事業協同組合
- 会津みそ 第5122652号 会津味噌協同組合
- 大堀相馬焼 第5295759号 大堀相馬焼協同組合
- なみえ焼そば 第5934383号 浪江町商工会
- 会津田島アスパラ 第5963077号 会津よつば農業協同組合
- 会津山塩 第5984681号 会津山塩企業組合
- 奥会津金山赤カボチャ 第6034692号 金山町商工会
- 伊達のあんぽ柿 第6046830号 ふくしま未来農業協同組合
- 会津本郷焼 第6333681号 会津本郷焼事業協同組合
- 高湯温泉 第6649692号 高湯温泉旅館協同組合
福島の地理的表示(GI)
地理的表示保護制度は、その地域ごとに長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品がありますが、このような産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録して保護する制度でが、福島県では令和5年8月時点で地理的表示の登録は6件あります。
- 南郷トマト 平成30年8月6日 南郷トマト生産組合
- 阿久津曲がりねぎ 令和4年2月3日 阿久津曲がりねぎ保存会
- 川俣シャモ 令和4年3月31日 川俣シャモ振興会
- 伊達のあんぽ柿 令和5年1月31日 伊達地方あんぽ柿連絡協議会 (一部 宮城県の地域)
- たむらのエゴマ油 令和5年1月31日 田村市エゴマ振興協議会
- 昭和かすみ草 令和5年7月20日 会津よつば農業協同組合
福島の伝統的工芸品
伝統工芸品は、特定の地域や文化において伝統的な技術や技法を用いて作られる美術品や手工芸品のことを指します。経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は福島県には5件あります。
- 会津塗 漆器 会津漆器協同組合
- 大堀相馬焼 焼物 大堀相馬焼協同組合
- 会津本郷焼 焼物 会津本郷焼組合
- 奥会津編み組細工 木工品・竹工品 三島町生活工芸館
- 奥会津昭和からむし織 織盛 昭和村からむし後継者育成協議会
福島の100年フード
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
伝統 | いもずいも 相馬市令和3年 こづゆ うちの郷土料理 (農林水産省)令和3年 ベンケイ 福島県立相馬農業高等学校令和3年 いかにんじん うちの郷土料理 (農林水産省)令和3年 山都そば 山都三大そばまつり実行委員会令和4年 うにの貝焼 いわき市漁業協同組合令和4年 高田梅漬け 会津美里農研令和5年 |
近代 | 喜多方ラーメン 喜多方老麺会令和3年 ラジウム玉子 飯坂温泉令和4年 郡山ブラック 一般社団法人郡山市観光協会令和5年 |
未来 | 円盤餃子 ふくしま餃子の会令和3年 クリームボックス 郡山クリームボックス楽団令和3年 あんこうのどぶ汁 郷土料理ものがたり令和3年 サンマのポーポー焼き・サンマのみりん干し 小名浜さんま郷土料理再生プロジェクト・小名浜水産加工業協同組合令和3年 メヒカリの唐揚げ 相馬双葉漁業協同組合令和3年 塩川鳥モツ 塩川鳥モツ伝承会令和5年 |
福島の酒 米国西海岸へ ‐輸出拡大の新たな取り組み‐、12:00
福島復興再生特別措置法による軽減措置
認定福島復興再生計画に定められた商品等需要開拓事業に係る商品又は役務に係る地域団体商標については、その認定計画の実施期間内に限り、「出願手数料」と「登録料(設定・更新)」の軽減措置が受けることが可能です。詳しくは、福島復興再生特別措置法に基づく地域団体商標登録出願の手数料等の軽減措置について