山形 商標登録 地域ブランド
山形 商標登録 地域ブランド 山形県は東北地方の日本海側に位置する県で、秋田県との県境に鳥海山、宮城県との県境に蔵王山、新潟や福島との県境に飯豊(いいで)連峰があります。山形県の中央部には芭蕉の俳句で有名な最上川が流れており、山形県内の源流から酒田市で日本海に流入します。廃藩置県前の名称としては、羽前の国、また秋田県と共に羽州という別称もあります。山形県の観光資源としては、山と温泉、寺院があり、蔵王山には標高の高い地区に樹氷原があり、山麓には温泉もあります。山形県内には90の温泉があると言われていますが、大正レトロな町並みが人気の銀山温泉、情緒溢れるかみのやま温泉なども広く知られています。寒暖差の激しさから糖度の高い果物も豊富で、さくらんぼ、ブドウ、ラフランスなどは有名です。
【ALL SEASONS】myyamagata、5:20
山形ものがたり, 2:17
山形県は元気です。, 1:21
山形の地域ブランド 織物、染物
1. 置賜のふるさと工芸品【米沢織(山形県米沢市)】、6:47
米沢織(商標登録 第5026436号)は米沢藩藩主上杉鷹山の国おこし策のひとつだった青苧(あおそ)の縮織(ちぢみおり)から始まり、領内で養蚕から織までを行う絹織物産地に転換され、紅花や紫紺(しこん)などの植物染料を使用した柔らかな風合いの先染織物が確立し、江戸後期には全国に知られる一大絹織物産地となりました。
山形の地域ブランド 工芸品
2.山形市伝統的工芸品「仏壇(ぶつだん)」、1:22
山形仏壇の始まりは江戸時代中期とされ、明治28年頃より7分業に分かれて量産されるようになり、昭和55年には最も北限にある仏壇産地として国の伝統的工芸品に指定されています。山形仏壇の完成品は堅牢で荘厳です。表面材に欅材を用い美しい木目を見せ又、金具は沈金模様を施した黒金具と呼ばれる独自の意匠を特徴としています。
天童は全国の9割以上となる日本一の生産量を誇る将棋駒の生産で知られています。春には人を将棋の駒に見立ててプロ棋士が大きな盤上で対戦する「人間将棋」が開催され、温泉内の旅館が将棋のタイトル戦の舞台となるなど、まさに「将棋のメッカ」となっています。歴史は江戸末期にさかのぼり、天童・織田藩が家臣に「将棋駒」作りを内職として奨励したのが始まりとのことで、名人戦400年以上の歴史を支えています。
山形の地域ブランド 農産物
4.山形県庄内地方の梨の名産地、刈屋の風景です。、1:49
芳香を伴う甘味に恵まれ、サックリとした歯触りとたっぷりの水気を含んだ、したたるような口当たりの良さを特徴とする刈屋梨(商標登録 第5016610号)は地域団体商標として登録されています。鳥海山から流れる日向川と荒瀬川の合流地点にある刈屋地区は和梨と洋梨が混植している珍しい地域です。
東根市の佐藤栄助翁が、果肉が固くて酸味のある「ナポレオン」と、甘いが保存の難しい「黄玉(きだま)」を交配し、できた実を発芽させて苗木から選別を長年重ねてできた品種とされています。1928年(昭和3年)に命名されていますが佐藤は人名に由来しますで地域名を要する地域団体商標とはなっていません。
シャインマスカットは短楕円形でマスカット香を呈し、糖度は20%程度と高く、酸含量は0.3~0.4100mlと少なく、濃厚な味で、香りも強く、種はなく皮ごと食べられます。山形では山形おきたま産デラウエア(商標登録 第5086736号)が地域団体商標として登録されています。
山形セルリーは地域団体商標として登録(第6186576号)され、地理的表示としても登録されています。山形セルリーはセルリー独特の苦みが少なく、甘みが感じられる柔らかい風味が人気です。
小笹うるいは通常のものに比べて茎が太く、ぬめりの強いのが特徴で、また鮮やかな葉の緑と真っ白い茎のコントラストも美しく栽培されています。小笹うるいは地理的表示として登録されています。
高畠地区のデラウエアはその生産量が日本一です。糖度が20度以上が出荷基準で、山形おきたま(置賜)産デラウエア(第5086736号)は地域団体商標として登録されています。ジベレリン処理(植物ホルモン)を2回(満開~3日目の間とその10~15日後)行って種無しにします。
山形の地域ブランド 畜産物
10.米沢牛 Beef(Wagyu)、1:36
米沢牛(商標登録 第5029824号)は、寒暖差の大きい気象条件とおいしい水と空気、そして生産者のたゆまぬ努力との融合から極上の牛肉とされています。
山形の地域ブランド 加工食品
11.「玉こん」の作り方。山形の郷土料理 | 梶山葉月の伝えていきたい日本の郷土料理、1:06
「玉こんにゃく」は”玉こん”の愛称で親しまれている山形県民のソウルフードで、その名のとおり、3cm程度の球状のこんにゃくを串に刺した状態で食されています。玉こんにゃくは山形限定で水を使わずにしょうゆだけで煮るのが美味しい食べ方だそうです。
山形の地域ブランド 飲食物
12.おやじたちの粋なそば 尾花沢そば・ウマさの秘密、26:00
尾花沢そば(第6795974号)のおいしさの秘密は寒暖差40度という厳しい気候風土と、御所山から流れ出る清冽な地下水にあります。芭蕉も尾花沢のそばを食したと考えられます。
米沢らーめんのうまさの秘密は、水分をたっぷり含んだ麺。専門用語で「多加水」と呼ばれる製法で、小麦粉を捏ねるとき通常より多くの水を加え軟らかく練り上げます。ストレートに切り出した麺を一つ一つ職人が「手揉み」をかけ、そのまま2~3日熟成させると、独特の食感を持つ手揉み縮れ細麺の「米沢らーめん」ができあがります。(米沢麺業組合のサイトより抜粋)
山形の地域ブランド 地域、温泉
14.[HD]大正ロマンの湯の町風景 銀山温泉、5:26
銀山温泉には、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のような、郷愁を感じるノスタルジックな町並みがあります。
山形の地域団体商標
地域団体商標は、広く知られている地域名と商品名(役務名)からなる文字商標を事業協同組合、農業協同組合等の団体が登録して地域ブランドとして保護するための制度です。地域との密接関連性が必要とされ、出願商標は、出願人又はその構成員により使用されており、そのことを証明できることが必要ですが、地域団体商標の商標権を取得すれば、自らの努力によって有名にし、信用を蓄積してきた地域ブランドを安心して使用することができ、他人の便乗使用を禁止することができます。山形県の廃藩置県前の名称は羽前の国で、秋田県と共に出羽の国とも呼ばれていました。山形県の地域団体商標の登録数は平成30年1月時点で10件です。
- 刈屋梨 第5016610号 庄内みどり農業協同組合
- 平田赤ねぎ 第5016611号 庄内みどり農業協同組合
- 米沢織 第5026436号 米沢織物工業組合
- 米沢牛 第5029824号 山形おきたま農業協同組合
- 山形佛壇 第5055867号 山形県仏壇商工業協同組合
- 山形おきたま産デラウエア 第5086736号 山形おきたま農業協同組合
- 置賜紬 第5409993号 置賜紬伝統織物協同組合
- 米沢らーめん 第5467437号 協同組合米沢伍麺会
- 山形名物玉こんにゃく 第5564311号 山形県こんにゃく協同組合
- 蔵王かぼちゃ 第5723524号 山形農業協同組合
- 山形セルリー 第6186576号 山形市農業協同組合
- 尾花沢そば 第6795974号 尾花沢市商工会
山形の地理的表示(GI)
地理的表示保護制度は、その地域ごとに長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品がありますが、このような産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録して保護する制度です。農林水産物に関しては農林水産省が管轄しています。山形県では令和4年4月時点で5件の地理的表示が農林水産省で登録されています。
- 米沢牛 平成29年3月3日 米沢牛銘柄推進協議会
- 東根さくらんぼ 平成29年4月21日 果樹王国ひがしね6次産業化推進協議会
- 山形セルリー 平成30年4月9日 山形市農業協同組合
- 小笹うるい 平成31年3月20日 山形農業協同組合
- 山形ラ・フランス 令和2年8月19日 山形県「ラ・フランス」振興協議会
また、国税庁長官が指定した酒類の地理的表示(GI)として、山形が清酒で登録されています。新しい酒造好適米の”雪女神”を使用した大吟醸は注目です。
山形 平成28年12月16日 山形県 清酒 山形県酒造協同組合
山形の伝統的工芸品
伝統工芸品は、特定の地域や文化において伝統的な技術や技法を用いて作られる美術品や手工芸品のことを指します。経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は山形県には5件あります。
- 山形鋳物 金工品 山形鋳物伝統工芸組合
- 置賜紬 織物 置賜紬伝統織物協同組合
- 山形仏壇 仏壇・仏具 山形県仏壇商工業協同組合
- 天童将棋駒 木工工芸品 山形県将棋駒協同組合
- 羽越しな布 織物 羽越しな布振興協議会
山形の100年フード
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
伝統 | 笹巻 うちの郷土料理(農林水産省)令和4年 むきそば 山形市令和4年 山形芋煮 🈶 日本一の芋煮会フェスティバル協議会令和4年 |
近代 | 冷たい肉そば 河北町商工会令和5年 |
未来 | 酒田のラーメン 酒田市令和4年 蔵王温泉ジンギスカン 蔵王温泉観光協会令和4年 |
Sake Yamagata Pachelbel’s Canon EDM – 山形の酒 カノン、2:38
山形のワインが海外へ! 巨大な中国市場に挑む, 10:09
山形のブランドマーク
山形セレクション
「山形セレクション」は、本物志向が求められる今日、山形が持っているたくさんの素材の中から山形県独自の高い基準「山形基準」をもって選りすぐり、まさに「山形の宝」として、世に発信する取組みです。その裏側には高い品質を担保するために独自の「山形基準」が設定されています。対象は、農林水産物、加工食品、地場産業型工業製品、およびそれらの事業者、観光資源、資源活用観光、観光地・温泉地を対象としています。山形県産品ブランドマーク
マークは「創造の山 理想の形」をスローガンに掲げ、山と形を大きな文字で表し”山形県”を示唆するものとなっています。農産物から最先端の工業製品まで県産品をアピールする目的で制定され、県産品個々に対してではなく、農産物から工芸品、工業製品まで全ての「山形のものづくり」のイメージアップを図るために使うとされています。山形県産品のプロモーション用に開設されたウエブサイトもあります。山形県農産物等統一シンボルマーク
山形県農産物等統一シンボルマークは通称ペロリンです。ペロリンには、山形県が誇る農産物のおいしさを多くの人にアピールするという使命があり、所謂ゆるキャラとしても活躍しています。おいしい山形のホームページもあります。GI山形マーク
GI山形マークは、016年12月16日に国税庁より認定された山形産の日本酒を保護する地理的表示を示すマークです。山形県は、日本海式気候に属しており、冬期に多くの積雪がありますが、これが酒造りに欠かせない連峰・山系特有の優良な地下水を恵みます。その水質は酒造りに適した鉄分の少ない清冽な軟水であり、これを仕込み水として醸造することにより、山形の日本酒は総じて、やわらかくて透明感のある酒質を有しています。(出羽桜酒造株式会社のWebsiteより抜粋)食の至宝雪国やまがた伝統野菜シンボルマーク
山形県には、地域の人々が古から守り受け継いできた伝統野菜が数多く残っており、野菜以外のものも含めた在来の作物の品種は150を超えると言われており、令和5年9月時点で、このうち87種類の野菜が食の至宝雪国やまがた伝統野菜として認定されています。最上伝承野菜 ロゴマーク
最上地域には古くから栽培されている野菜が今もなお多く栽培されています。その中でも以下の基準にあったものを「最上伝承野菜」と呼んでいます。1) 最上地域特有で概ね昭和20年以前から存在していた野菜・豆類など 2) 現在も最上地域で栽培され、自家採種しているもの 令和元年11月現在で33品目が認定されています。