暖簾記号 商標 和の標章
日本の古くからの商売には、例えば1つの文字と1つの記号の組み合わせからなる構成の屋号を使用している例があり、それぞれの記号には日本古来の読み方が与えられていて、また記号もシンプルで変わることなく使い続けられてるものも数多くあります。屋号を構成する様な1つの文字と組み合わされる記号は、暖簾(のれん)記号として知られています。暖簾記号とは、一般に、文字と図形(記号)が一体的に把握され、これをもって取引に資されるものというのが通例であるから、その外観的形状は、商標の持つ伝達力、すなわち、印象、記憶、連想等において、より一層重要な役割を果たすものとした審決例があります(不服2010-10913)。また不服2014-14837では”のれん記号は、それを構成する記号等が一体的に商家の屋号を表すものであることを踏まえれば、本願商標(のれん記号部分と文字部分が上下に配された標章)は、その構成中ののれん記号部分が、独立して自他商品の識別標識として機能することも少なくない”と判断されています。また歴史が浅い会社でも屋号として1つの文字と1つの記号の組み合わせからなる暖簾記号を採用して、和風の装いを加えることができます。
暖簾記号を用いた商標の例 (暖簾記号 商標)
カネ |
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ヤマ |
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カギヤマ |
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イリヤマ |
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フジヤマ |
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マル |
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カク |
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ウロコ |
[
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ヒシ |
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キッコウ |
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イゲタ |
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イヅツ |
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サンカクイゲタ イゲタマル マルイゲタ |
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フンドウ |
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