米国商標 使用見本抗議メール試用プログラム
米国特許商標庁(USPTO)は、不適切な使用見本の提出に対して電子メールで情報提供する試用プログラム(Specimen Protests Email Pilot Program)を立ち上げています。これは最近の傾向としてWEBSITEなどを実際には使用していないにも拘わらず、商標やそのタグなどをデジタル加工した米国特許商標庁向けの使用見本を提出するものがあるためとされています。
抗議の電子メールは、異議申立のための公告の日から30日以内とされ、アドレスTMSpecimenProtest@uspto.govに送ります。この電子メールには、次のような証拠を添付するとされています。1)対象となるマークがない同じ画像の第3者の使用の客観的証拠、例えば、実際のウェブサイトのスクリーンショットや広告や刊行物からの写真のディジタルコピーか、あるいは2)同じ対象の画像や作られたウエブサイトなどに異なるマークを用いた、既にUSPTOに提出された登録や出願の番号です。
電子メールの表題には、シリアルナンバーを含め、複数の複製された使用見本を対象とする場合には、“Duplicative Specimens — ”と書き始め、1つのシリアルナンバーを記載し、残りのシリアルナンバーは本文記載します。それぞれに使用見本のコピーを添付する必要はありません。また、電子メールは自動受付されますが、結果についてお知らせするものではないので、結果はTSDRで確認してください。抗議の電子メールは、異議申立のための公告の日から30日以内とされますが、公告前の電子メールの送信はいつでも可能です。
USPTOは、受け取った電子メールの量などに応じで試用プログラムを改変したり、終了したりすることができるとしています。
On March 6, 2018 the USPTO announced that it has started a pilot program that makes it easy to report specimens that have been digitally created, altered or fabricated.
情報源: New USPTO Specimen Pilot Program | Knobbe Martens – JDSupra