沖縄 商標登録 地域ブランド
沖縄県は日本の最西端に位置する県で、沖縄県は太平洋と東シナ海の間に点在する363の島から成っており、沖縄本島と、石垣島、宮古島などの離島からなります。気候は一部は熱帯性気候であり、沖縄本島などは亜熱帯性気候とされ、年間降水量は2,000mmと多いものの35度以上の猛暑日となることもほとんどない海洋性気候となっています。江戸時代、琉球王国は薩摩藩の支配下とされ、廃藩置県により沖縄県とされていましたが、戦後1945年から1972年に返還されるまでの間はアメリカの統治下であり、現在でも米軍基地は沖縄本島の総面積の15%を占めるほど数多く残っています。また、沖縄県は日本屈指の観光立県で、グスク時代の城跡遺跡は『琉球王国のグスク及び関連遺産群』としてユネスコの世界遺産に登録されています。沖縄県の旧称としては琉球王国に由来する琉球があります。
Visit Okinawa Japan -Four Seasons、2:06
【絶景空撮】 沖縄・宮古島 ドローン空撮4K Okinawa Aerial Shoot、5:08
沖縄の地域ブランド 織物、染物
1.手技TEWAZA「琉球びんがた」RYUKYU-BINGATA (DYEING)/伝統工芸 青山スクエア Japan traditional crafts Aoyama Square、5:27
琉球びんがた(商標登録 第5010729号)の特徴は、びんがたのビンは色彩を意味し、ガタは模様を意味しており、鮮明な配色模様と顔料で色付けした独自性があります。
沖縄で織られる絣を総称して琉球かすり(絣)(商標登録 第5191752号、商標登録 第5191753号)と呼んでいます。
宮古上布(商標登録 第5146291号)は1583年に稲石という女性が織り上げて琉球王に献上したのが始まりと言われています。 宮古上布は多年草の苧麻の繊維から糸を績み藍などの植物染料で染めて高機で織り上げた先染めの織物です。
首里織(商標登録 第5011881号)という名称は首里に伝わる種々の紋織や、絣織物を総称する名称として、昭和58年に伝統的工芸品に指定されました。
久米島紬(本場久米島紬[商標登録 第5029865号])は、蚕から取った真綿で紡いだ糸を原料糸として、天然の草木、泥染めによって染色します。
知花花織 (第5941183号)は経方向に文様が浮く経浮花織で、旧美里村で祭事の衣装や晴れ着として織られていました。19世紀後半には知花花織の技術・技法は確立され定着していたと考えられいます。戦時中よりその生産は途絶えていましたが、平成になり復活され、24年には知花花織は伝統的工芸品に選ばれています。
沖縄県八重山郡与那国町で作られている与那国織(第6099728号)の特徴は、独特の風土と手作りによって染め織り上げられた素朴な美しさで、織りの技法により、花織物の「与那国花織」、縞織物の「与那国ドゥタティ」、紋織物の「与那国シダディ」、絣織物の「与那国カガンヌブー」に分類されます。
沖縄の地域ブランド 工芸品
8.壺屋焼【沖縄デジタル映像祭2021受賞作品】, 3:50
壺屋焼(商標登録 第5141350号)は沖縄県内の土を原料に上焼(じょうやち)と荒焼(あらやち)に大別されます。
沖縄赤瓦(商標登録第 5205201 号)は、17世紀頃から沖縄で作られ使われてきた、伝統的な屋根瓦です。もともと沖縄赤瓦は、首里城をはじめとして、琉球王府のみが使用を許されていました。沖縄だからこそ生まれた「クチャ」という泥岩を原料とした素焼きの赤瓦で、伝統的な沖縄の景観を生み出しています。沖縄赤瓦は首里城の再建には重要な琉球王国の伝統の1つです。
沖縄の地域ブランド 加工食品
10.沖縄黒糖プロモーション動画2021、3:50
沖縄黒糖(黒砂糖)(商標登録 第5053363号)は沖縄の七つの離島地域(伊平屋島・粟国島・多良間島・小浜島・西表島・波照間島・与那国島)でさとうきびを原料とし製造されています。
沖縄そば(商標登録 第5008493号)の麺の特徴は、小麦粉100%にかん水を使用している為、無機質のミネラルが多く含まれ、逆に他の麺類と比べて塩分と水分は少なめであることから独特の歯ごたえを持っていることが特徴です。
石垣の塩(商標登録 第5005199号)は石垣島周辺の海水から採取し、ミネラル分をバランス良く含んだ自然海塩です
沖縄の地域ブランド 酒
13.地理的表示(GI)紹介動画(地理的表示「琉球」編)、9:22
琉球泡盛(商標登録 第5009176号)は、古い歴史と独特の製法を持つ蒸留酒です。その製法は黒麹菌を用いて米をこうじにして、この米こうじと水だけを原料に全量一度に仕込んで発酵させ、単式蒸留機で蒸留しているものです。黒麹菌は酸を多く出すことから雑菌に強く、沖縄の高温多湿な環境でもクエン酸を作ることによって泡盛の芳醇な香りが引き出されるとのことです。琉球は泡盛、酒類の地理的表示としても登録されています。
沖縄の地域ブランド 畜産物
14.石垣牛、2:51
石垣牛(商標登録 第5127806号)は石垣産の黒毛和牛で豊富な粗飼料に恵まれた自然環境のなか、長期の肥育期間愛情込めて育てられています。石垣牛は脂がさっぱりとした特徴があります。また年間1万頭ほどが全国のブランド牛の素牛として出荷されています。
沖縄の地域ブランド 農産物
15.青切りシークヮーサー 収穫最盛期、1:10
沖縄シークヮーサー(第5942666号)は県北部地域(やんばる)で昔から親しまれている柑橘系の一つで、和名を「ヒラミレモン」といいます。緑色のシークワーサーと黄色い完熟したシークヮーサーが市場に流通しています。
沖縄の地域団体商標
地域団体商標は、広く知られている地域名と商品名(役務名)からなる文字商標を事業協同組合、農業協同組合等の団体が登録して地域ブランドとして保護するための制度です。地域との密接関連性が必要とされ、出願商標は、出願人又はその構成員により使用されており、そのことを証明できることが必要ですが、地域団体商標の商標権を取得すれば、自らの努力によって有名にし、信用を蓄積してきた地域ブランドを安心して使用することができ、他人の便乗使用を禁止することができます。沖縄県の地域団体商標の登録数は令和4年4月時点で18件です。
- 石垣の塩 第5005199号 八重山観光振興協同組合
- 沖縄そば 第5008493号 沖縄生麺協同組合
- 琉球びんがた 第5010729号 琉球びんがた事業協同組合
- 首里織 第5010729号 那覇伝統織物事業協同組合
- 本場久米島紬 第5029865号 久米島紬事業協同組合
- 沖縄黒糖 第5053363号 沖縄県黒砂糖協同組合
- 八重山かまぼこ 第5112416号 八重山観光振興協同組合
- 石垣牛 第第5127806号 沖縄県農業協同組合
- 壺屋焼 第5141350号 壺屋陶器事業協同組合
- 宮古上布 第5146291号 宮古織物事業協同組合
- 琉球かすり 第5191752号 琉球絣事業協同組合
- 琉球絣 第5191753号 琉球絣事業協同組合
- 沖縄赤瓦 第5205201号 沖縄県赤瓦事業協同組合
- 読谷山花織 第5249278号 読谷山花織事業協同組合
- 知花花織 第5941183号 知花花織事業協同組合
- 沖縄シークヮーサー 第5942666号 沖縄県地域ブランド事業協同組合、沖縄県農業協同組合
- 琉球泡盛 第5974991号 沖縄県酒造組合
- 与那国織 第6099728号 与那国町伝統織物協同組合
沖縄の地理的表示(GI)
地理的表示保護制度は、その地域ごとに長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品がありますが、このような産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録して保護する制度ですが、沖縄県では令和6年4月時点で農産物の地理的表示の登録は3件あります。
- 琉球もろみ酢 平成29年11月10日 琉球もろみ酢事業協同組合
- ぐしちゃんピーマン 令和6年1月29日 沖縄県農業協同組合
- 中城島にんじん 令和6年3月27日 中城村野菜産地協議会
- ちんすこう 令和6年8月27日 沖縄県観光おみやげ品公正取引協議会
国税庁の酒類に関する地理的表示が1件あります。
琉球 平成7年6月30日 沖縄県 蒸留酒 沖縄県酒造組合
沖縄の伝統的工芸品
伝統工芸品は、特定の地域や文化において伝統的な技術や技法を用いて作られる美術品や手工芸品のことを指します。経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は沖縄県には16件あります。
- 久米島紬 織物 久米島紬事業協同組合
- 宮古上布 織物 宮古織物事業協同組合
- 読谷山花織(ゆんたんざはなうい) 織物 読谷山花織事業協同組合
- 読谷山ミンサー 織物 読谷山花織事業協同組合
- 壺屋焼 陶磁器 壺屋陶器事業協同組合
- 琉球絣 織物 琉球絣事業協同組合
- 首里織 織物 那覇伝統織物事業協同組合
- 琉球びんがた 染物 琉球びんがた事業協同組合
- 琉球漆器 漆器 琉球漆器事業協同組合
- 与那国織 織物 与那国町伝統織物協同組合
- 喜如嘉の芭蕉布(きじょかのばしょうふ) 織物 喜如嘉芭蕉布事業協同組合
- 八重山ミンサー 織物 竹富町織物事業協同組合
- 八重山上布 織物 石垣市織物事業協同組合
- 知花花織 織物 知花花織事業協同組合
- 南風原花織(はえばるはなおり) 織物 琉球絣事業協同組合
- 三線(さんしん) その他の工芸品 沖縄県三線製作事業協同組合
沖縄の100年フード
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
伝統 | ラフテー 🈶 うちの郷土料理(農林水産省)令和3年 ティビチ料理 うるま市未来プロジェクトグループ令和5年 |
近代 | 田芋(ターンム)料理 うちの郷土料理(農林水産省)令和4年 |
未来 | 勝連のもずくてんぷら 勝連漁業協同組合令和4年 |