京都 地域ブランド 商標登録
京都の地域ブランド 織物、染物
西陣織は、応仁の乱で西軍の陣地であった地域を名前の由来とする京都の伝統的な織物です。西陣織では、生地の先染めをした糸を使用し、経錦(たてにしき)や緯錦(ぬきにしき)などの、金糸銀糸やさまざまな絵緯を用いる錦織、緯糸だけで文様を出していく綴織といった様々な技法で織っており、紗(しゃ)や羅(ら)といった透かし生地や二重構造の風通といった多彩な織り方もなされています。また、京友禅は、京都府一帯で作られる染織品で、染色の際に着物に描く模様の輪郭に隣接する模様が混ざらないように糊を引いていきます。絵画調の模様からあらゆる模様をきものや帯に華麗に染めるために、現在では「手描友禅」と「型友禅」があります。伏せ糊置きは、後に行う地染めの際に、模様の色に地色が入らないようにするために色挿しした文様の部分に糊や蝋(ろう)をかぶせていく工程で、蒸して染料を生地にしっかりとなじませてから、かつては友禅流しという水洗作業を鴨川や堀川などの市内の川で行っていました。
織物
1.手技TEWAZA「西陣織」Nishijin ori weaving、7:15
西陣織は多種多様の織り方があり、その中でも多色の色を使う紋織物は豪華絢爛です。西陣爪掻本綴織、西陣金襴、西陣御召と地域団体商標として登録されています。西陣織とは、「多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で生産される先染(さきぞめ)の紋織物」の総称です。(西陣織工業組合のwebsiteより)
西陣爪掻本綴織(商標登録 第5028946号)では、多様な色糸を用い、鋸歯のようにギザギザにした指頭の爪で、丹念に糸をかき寄せ、必要な部分に必要なだけ色糸を織込みます。
西陣金襴(商標登録 第5028948号)は、金を使わない「無金物」と呼ばれる織物も含めて「金襴」と呼んでいます。西陣金襴は、わびさびを出した織物から豪華絢爛な織物まで和の真髄を味わう織物です。
西陣御召(商標登録 第5028947号)は、左あるいは右に強い撚りをかけた独特の糸を交互に織込んだ後、ぬるま湯に浸けてもみ、布面にしぼを出した織物です。
染物
6.手技TEWAZA「京友禅」kyo-yuzen dyeing、5:06
京友禅(商標登録 第5023045号)は、江戸の元禄年間に扇絵師の宮崎友禅斎が創案したと伝えられ、絵画調の模様からあらゆる模様をきものや帯に華麗に染める技術で、現在では「手描友禅」(京手描友禅 商標登録 第5512331号) と「型友禅」があります。
京手描友禅は、意匠考案・下絵・糊置・引染・挿友禅・金彩等少なくとも約14~15工程の多岐に分業化され、刺繍や紋をも含めた”染め”の総合芸術・技術と意匠の集大成として創作されています。
京小紋は、武士の裃に端を発し、17世紀頃までにほぼ完成された染めの技法です。最初、単色が主体でしたが、その後、彩色へと変化し、友禅と影響しあいながら、京都では、京小紋として独自に発展しています。京染(商標登録 第5244047号)、誂京染(商標登録 第5078876号)、京小紋(商標登録 第5023044号) はそれぞれ地域団体商標として商標登録されています。
丹後ちりめんとは、京都府・丹後地方で緯糸に強撚糸を使用して織られ、丹後で精練加工を経ることで生地表面にシボと呼ばれる凹凸が生まれる、後染め織物の総称です。ちりめん(縮緬)とはタテ糸に無撚の生糸を使用し、ヨコ糸に強撚糸を用い、左右強撚糸を一本若しくは二本交互に打ち込んで織物とした後、精練により布面にシボを表した絹織物を指しており、日本の着物生地の約7割が丹後で生産されているそうです。
京都の地域ブランド 産品動画紹介
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