富山 商標登録・地域ブランド
日本海に突き出た能登半島の付け根から東側に広がる富山県は、北側には水産資源の豊富な富山湾があり、東の県境には北アルプスの後立山連峰があり、黒部川の西側に立山連峰が位置しています。富山県は古くは越中の国と呼ばれ、明治以前では越前(新潟)と越後(福井)と合わせて越州とされていました。個人的には、富山といえば薬売りというところですが、水産業や農業も盛んです。また、黒部峡谷は日本一深い谷と呼ばれています。
IN TOYAMA long ver.、3:00
富山湾の魅力発信(岩瀬女子旅編)、4:14
「世界で最も美しい湾クラブ」加盟 富山湾- Toyama Bay, 3:22
動画の最後の方に紹介されているのは、地域団体商標の登録がなされた富山湾鮨(第5936606号)で、鮮度も感じられ素晴らしい盛り付けとなっています。富山湾鮨website
富山の地域ブランド 水産物
1.「富山湾の宝石」シロエビ漁解禁、0:40
富山湾のシロエビ(商標登録 第5560063号)は桃色に透き通り「富山湾の宝石」とも呼ばれています。
ホタルイカは滑川市を中心とする富山県と兵庫県で多く水揚げされており、普段は200m – 700mの深海に生息しています。
氷見漁協は2011年に「ひみ寒ぶり」を商標登録しており、漁協や仲買人でつくる判定委員会が、重さ6キロ以上の寒ブリを安定出荷できる見通しが立った時に寒ぶり宣言を出しています。
富山の地域ブランド 農作物
4.入善ジャンボスイカ、5:04
入善ジャンボ西瓜(商標登録第5027808号)は黒部川扇状地の恵まれた自然環境と豊富な湧水により接木をしない自根栽培で作られていて、1株に1果とされ、ラグビーボールのような長楕円形になり、大きいものでは重量20kgを超えるサイズになります。
「加積りんご」(第5125240号)は、1905年(明治38年)の植栽から100年を超える栽培の歴史があり、東北に比べると、花が咲くのが2週間ほど早く収穫も2週間ほど遅いことから、味、香り、食感のバランスが良いりんごが作られています。なかでも主力品種「ふじ」は、贈答用高級リンゴの代名詞としても有名です。
富山県はチューリップ球根の生産量が日本一で、県内の出荷量の1/3を占める砺波市では、乾燥が必要な時期には晴天が続き、庄川の豊かな水と共に扇状地の水はけが良く、チューリップ球根は、冬の間は雪に覆われて一定の地温と水分が保たれるなどのいくつか自然条件に恵まれています。
富山の地域ブランド 畜産物
7.氷見牛、5:00
氷見牛は最高級の黒毛和牛として、氷見ブリと並んで、氷見を代表する特産物となっています。
とやま和牛では日本酒作りで出た酒粕を餌に加えることで肉質が向上しています。令和4年7月19日(火)に「とやま和牛」の新ブランド、「とやま和牛 酒粕育ち」がデビューしています。
富山の地域ブランド 加工食品
9.富山県推奨とやまブランド認定品 【大門素麺】、1:30
大門素麺(商標登録第5419087号)は江戸時代の終わり頃から伝わる素麺で、長い麺を丸髷(まるまげ)状に丸めてある、全国的にも珍しい手延べ素麺です
富山名産 昆布巻かまぼこ(商標登録第5134961号)は北前船による北海道との交流により、富山に昆布が大量に入荷され、昆布を利用する食文化が生まれたことをきっかけに、明治初期から作られている、富山を代表する郷土食であり、お土産物としても有名です。
富山干柿は大粒の三社柿で丹念に作られた富山名産の干柿。 硬すぎず軟らかすぎず、適度な歯ごたえがあるのが特徴です。富山干柿は地理的表示として登録されています。
稲積梅は氷見市稲積地区で発見された品種で、富山県の気候に適した梅で、地理的表示として登録されています。氷見稲積梅は肉厚で種は小さく、酸味も十分なため、梅干しや梅酒に最適とされています。
富山の地域ブランド 工芸品
13.富山県推奨とやまブランド認定品 【高岡銅器】、1:30
高岡銅器(商標登録第5103545号)は高岡の開祖 加賀藩第二代藩主前田利長公が、慶長16年(1611年)鋳物発祥の地 河内国丹南郡の技術を継承する7人の鋳物師達を招聘して、金屋町に鋳物工場を開かせた事に始まります。
高岡漆器(たかおかしっき)は、富山県高岡市で作られている漆器で、その特徴は、「青貝塗」「勇助塗」「彫刻塗」の3つの技法に代表される幅広い作風を楽しめることです。高岡漆器(第6275764号)は地域団体商標として登録されています。
越中和紙(えっちゅうわし)は、日本の伝統的な和紙の一種で、富山県の地域で生産されています。越中和紙は美しい質感と高品質で知られており、日本全国で評価されています。この和紙は、書道、絵画、伝統的な工芸品、押し花、襖紙、そしてさまざまなアートプロジェクトに使用されています。また越中和紙は国の伝統的工芸品として選定されています。
富山の地域ブランド 飲食物
16. 富山県推奨とやまブランド認定品【富山湾鮨】, 1:30
3,000m級の立山連峰の雪解け水が注ぎ込む富山湾は「天然の生け簀」と称されています。鮮度抜群の富山湾の地魚をネタにした贅沢な寿司が富山湾鮨(第5936606号)です。
魚津バイ飯(第6043434号)は地域団体商標として登録されています。魚津は古くからかご漁業が盛んなところで、バイ貝を使って炊き込んだものがバイ飯です。
富山の地域ブランド 医薬品
18. 世界の”薬都とやま”へ2019、6:48
越中富山の薬売りは300年以上の歴史を持つとされいます。現在では富山県には医薬品の地場中堅企業や大手メーカーの工場が多く立地し、また、国立大学法人富山大学には和漢医薬学総合研究所もあり、日本屈指の医薬品製造の集約地となっています。
富山の地域団体商標
地域団体商標は、広く知られている地域名と商品名(役務名)からなる文字商標を事業協同組合、農業協同組合等の団体が登録して地域ブランドとして保護するための制度です。地域との密接関連性が必要とされ、出願商標は、出願人又はその構成員により使用されており、そのことを証明できることが必要ですが、地域団体商標の商標権を取得すれば、自らの努力によって有名にし、信用を蓄積してきた地域ブランドを安心して使用することができ、他人の便乗使用を禁止することができます。富山県の地域団体商標の登録数は令和4年11月時点で13件です。
- 入善ジャンボ西瓜 第5027808号 みな穂農業協同組合
- 黒部米 第5074774号 黒部農業協同組合
- 高岡仏具 第5098480号 高岡仏具卸業協同組合
- 高岡銅器 第5103545号 伝統工芸高岡銅器振興協同組合、高岡銅器協同組合
- 加積りんご 第5125240号 魚津市農業協同組合
- 富山名産 昆布巻かまぼこ 第5134961号 富山県蒲鉾水産加工業協同組合
- とやま牛 第5336359号 全国農業協同組合連合会
- 大門素麺 第5419087号 となみ野農業協同組合
- 富山湾のシロエビ 第5560063号 新湊漁業協同組合 とやま市漁業協同組合、富山県漁業協同組合連合会
- 富山湾鮨 第5936606号 富山県鮨商生活衛生同業組合
- 魚津バイ飯 第6043434号 魚津漁業協同組合
- 氷見牛 第6067860号 氷見市農業協同組合
- 高岡漆器 第6275764号 伝統工芸高岡漆器協同組合
富山の地理的表示(GI)
地理的表示保護制度は、その地域ごとに長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品がありますが、このような産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録して保護する制度ですが、富山県では令和4年5月時点で地理的表示の登録は3件あります。
- 入善ジャンボ西瓜 平成29年12月15日 富山県下新川郡入善町
- 富山干柿 令和2年8月19日 農事組合法人富山干柿出荷組合連合会
- 氷見稲積梅 令和4年2月3日 (1)特産氷見稲積梅生産組合(2)稲積梅の里振興会
富山の伝統的工芸品
伝統工芸品は、特定の地域や文化において伝統的な技術や技法を用いて作られる美術品や手工芸品のことを指します。経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は富山県には6件あります。
- 高岡銅器 金工品 伝統工芸高岡銅器振興協同組合
- 井波彫刻 木工品・竹工品 井波彫刻協同組合
- 高岡漆器 漆器 伝統工芸高岡漆器協同組合
- 越中和紙 和紙 富山県和紙協同組合
- 庄川挽物木地(材料)工芸材料 庄川木工協同組合
- 越中福岡の菅笠 その他の工芸品 越中福岡の菅笠振興会
富山の100年フード
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
伝統 | ます寿し 🈶 富山ます寿し協同組合令和3年 大門素麺 砺波製麺協業組合令和3年 氷見のぶり食文化 一般社団法人氷見市観光協会令和3年 よごし うちの郷土料理(農林水産省)令和4年 |
近代 | 五箇山かぶら甘酢漬 特定非営利活動法人雪峯俱楽部令和3年 |
未来 |