埼玉 商標登録 地域ブランド
埼玉 商標登録 地域ブランド 彩の国埼玉県は東京の北部に位置する県で、東京都、神奈川県、千葉県と共に南関東の首都圏を構成します。東京寄りの多くの都市は首都圏のベットタウンとして人口も多く、浦和市大宮市の合併で誕生したさいたま市は政令指定都市です。県西部には長瀞秩父地区があり、自然が豊かな地域となっていますが、北東部の熊谷は猛暑で有名です。埼玉は古くは武蔵の国であり、別称は武州というのもありました。川越は城下町として江戸時代より栄えていたこともあり、小江戸の称号も与えられていますが、有名なのは薩摩芋と抹茶(河越抹茶)です。県西部の入間市、所沢市、狭山市を中心とする狭山丘陵地域ではお茶の栽培もおこなわれており、狭山茶の名称で販売されています。
埼玉県観光PR動画「# 女子旅埼玉」(全県版)、2:32
埼玉県観光PR動画『SEE YOU IN SAITAMA』、3:06
2021年11月からは春日部つくしさんが埼玉バーチャル観光大使に就任されます。
埼玉バーチャル観光大使就任あいさつ動画【春日部つくし】、0:49
埼玉の地域ブランド 工芸品
1.職人の技(雛人形)、1:58
かつての城下町で日光御成道の宿場町でもあった岩槻は区内に30店舗以上の人形工房がある日本最大の節句人形の産地です。岩槻人形(商標登録第5028377号)は地域団体商標として登録されています。概ね岩槻駅の東口側の徒歩圏内に多くの人形や節句で飾るものなどを扱う店舗が点在しており、買い物客はいくつかのお店を巡ることもできます。
江戸木目込人形(商標登録第5026443号)は、江戸時代中期に、京都上賀茂神社で祭事に使う、柳筥(やなぎばこ)の材料である柳の木の残片で、神官が、木彫の小さな人形を作り溝を付けて、そこに神官の衣装の残りの布を挟んで着せ付けたのが始まりだと言われています。
埼玉の地域ブランド 染物、織物
3. 武州正藍染(羽生市)、1:32
武州正藍染(商標登録第5167617号)は、藍の葉から採った染料を自然発酵建てで発酵させて染めるのが特徴です。青縞と呼ばれるタテ糸・ヨコ糸の濃淡や、織フシ(横方向に入る細いスジのような線)が見られることがありますが、これらは同技法ならではの特徴です。武州正藍染としては作務衣、羽織、剣道衣などが有名です。
行田 埼玉 商標登録第6479681号は、江戸時代、行田の町は藍染で知られ、そこから足袋が盛んに生産され、江戸時代の旅のガイドブックである東海木曽両道中懐宝図鑑によると”忍のさし足袋名産なり”と記されています。また、行田の足袋は近年の最盛期では全国生産の8割を占めていたとされています。
埼玉県行田市にある南河原の伝統産業である「南河原スリッパ」。 その伝統技術と、新しいデザインとの融合で生まれた、オリジナルスリッパです。
埼玉の地域ブランド 加工食品
6.草加煎餅「おんまや」歴史編、1:28
草加せんべい(商標登録第5053366号)は、奥州街道・日光街道の宿場町だった草加宿で街道筋の名物として知られるようになり、明治から大正にかけて地場産業として盛んに製造されるようになりました。原料は国産うるち米100%、このうるち米を製粉して蒸し、練り、ついて生地を作るそうです。地元で収穫した米で作る草加せんべいは、米と醤油を使った堅焼きせんべいの代表です。草加せんべいは文化庁の事業「100年フード」の「伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~」に認定されています。
古くから小麦の産地だったこともあり、実は、うどん・そば等の出荷額については埼玉が日本一です。
B級グルメ王決定戦に優勝したことのある地元のカレーが北本トマトカレーです。トマトを北本産とする必要はありませんが、北本トマトカレーとするには、ルーにトマトを使う、ライスにトマトを使い赤くする、トマトをトッピングするの3の条件があります。
埼玉の地域ブランド 林産物
10.西川材物語、6:05
西川材は埼玉県の飯能市を中心に生産される木材で、埼玉県の南西部、荒川支流の入間川・高麗川・越辺川の流域を西川林業地と呼んでおり、江戸時代には筏でこれらの木材を運んだ歴史があります。現在は地域団体商標に登録(第5211704号)されています。西川材は丁寧な森づくりにより年輪が緻密で節の少ない良質な材木として知られており、隈研吾氏設計の角川武蔵野ミュージアムの本棚および床材にも西川材が採用され、回廊に用意されたソファとテーブルにも西川材のヒノキが使われています。
「大宮盆栽」の歴史は古く、関東大震災で被災した東京の盆栽職人が広い土地、新鮮な水や空気を求め集団で移り住んだことが始まりです。舎利とは幹や枝が朽ち果てて白骨化した部分だそうです。
埼玉の地域ブランド 農産物
12.【狭山茶】ができるまで、4:01
狭山茶(第6564294号)は狭山地区はお茶の栽培の北限のひとつに位置し、茶産地としては冷涼であるため、冬の間、茶樹を十分休ませることができます。このことによって茶葉の厚さが増し、狭山茶は味、色、香り、成分量のどれもが相対的に強いのが一番の特徴です。
13.ときがわ町特産品(1)「のらぼう菜」、1:27
のらぼう菜(第6621116号)は東京都西部から埼玉県飯能市周辺で古くから栽培されてきたアブラナの一種で、比企ののらぼう菜は葉の表面が縮れていて、くせがなく甘くて美味しいと評判です。2月から4月にかけて収穫されます。
埼玉の地域団体商標
地域団体商標は、広く知られている地域名と商品名(役務名)からなる文字商標を事業協同組合、農業協同組合等の団体が登録して地域ブランドとして保護するための制度です。地域との密接関連性が必要とされ、出願商標は、出願人又はその構成員により使用されており、そのことを証明できることが必要ですが、地域団体商標の商標権を取得すれば、自らの努力によって有名にし、信用を蓄積してきた地域ブランドを安心して使用することができ、他人の便乗使用を禁止することができます。埼玉県の廃藩置県前の名称は武蔵の国で、その別称として武州があります。今のところ(平成30年6月時点)武蔵を地域団体商標の一部としている商標はありません。埼玉県の地域団体商標の登録数は令和4年10月時点で10件です。(埼玉 商標登録)
- 江戸木目込人形 第5026443号 東京都雛人形工業協同組合,岩槻人形協同組合
- 岩槻人形 第5028377号 岩槻人形協同組合
- 草加せんべい 第5053366号 草加煎餅協同組合,草加地区手焼煎餅協同組合
- 武州正藍染 第5167517号 武州織物工業協同組合
- 西川材 第5211704号 西川広域森林組合
- 北本トマトカレー 第5870183号 特定非営利活動法人北本市観光協会
- 河越抹茶 第6140519号 NPO法人河越抹茶の会
- 行田足袋 第6479681号 行田商工会議所
- 狭山茶 第6564294号 いるま野農業協同組合
- 比企のらぼう菜 第6621116号 埼玉中央農業協同組合
- 南河原スリッパ 第6675621号 南河原商工会
埼玉の地理的表示(GI)
地域ごとに長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品がありますが、地理的表示保護制度は、そのような産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録して保護する制度です。埼玉県では平成30年1月時点で地理的表示の登録は未だありません。
埼玉の伝統的工芸品
伝統工芸品は、特定の地域や文化において伝統的な技術や技法を用いて作られる美術品や手工芸品のことを指します。経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は埼玉県には5件あります。
- 江戸木目込人形 人形・こけし 岩槻人形協同組合
- 春日部桐箪笥 木工品・竹工品 春日部桐たんす組合
- 岩槻人形 人形・こけし岩槻人形協同組合
- 秩父銘仙 織物 秩父銘仙協同組合
- 行田足袋 繊維製品 行田商工会議所
埼玉の100年フード
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
伝統 | 草加せんべい 草加せんべい振興協議会令和3年 五家宝 🈶 熊谷市令和3年 武蔵野地域のうどん文化 所沢ローカルファースト事業団令和3年 妻沼のいなり寿司 熊谷市令和4年 煮ぼうとう 武州煮ぼうとう研究会令和4年 狭山茶 入間市茶業協会令和4年 |
近代 | フライ・ゼリーフライ 行田市令和3年 |
未来 | こしがや鴨ねぎ鍋 越谷商工会議所青年部令和5年 |
埼玉のブランドマーク
埼玉農産物ブランドマーク
埼玉県では、産出額全国第7位の野菜、全国2位の花き類をはじめ、米、畜産、茶、花・植木、果実など多彩な農産物が生産されています。現状では、50品目が推進品目として選定され、ブランド化への取組を開始しています。埼玉農産物ポータル
彩の国優良ブランド品マーク
彩の国優良ブランド品マークが付いている商品は、県産のおいしい食べ物や、県内で伝統的な技術を用いて作られた民工芸品である証です。大切な人へのお礼やおもてなしに最適です。
埼玉県と埼玉県物産観光協会は、優れた県産品を「彩の国優良ブランド品」として認証することで、県産品の普及と品質の向上に取り組み、郷土産業の振興を図っています。
Made in SAITAMA優良加工食品大賞
Made in SAITAMA優良加工食品大賞は県産農産物を活用し、優れた加工品を製造した県内食品加工業者等を表彰するイベントで、2021年から始り、毎年優良な加工食品が選ばれています。大賞、優秀賞、特別賞の区別があります。
埼玉県地産地消シンボルマーク
埼玉県では、地域で生産された農産物を地域の中で消費する「地産地消」を推進しています。ねぎやほうれんそう、埼玉県は小麦、梨、チューリップの切り花などの生産で全国の上位を占めています。埼玉県特別栽培農産物認証マーク
特別栽培農産物は栽培期間中、節減対象農薬及び化学肥料(窒素成分)の双方を慣行の5割以下に減らして栽培された農産物です。渋沢栄一ロゴ
現代日本の基礎をつくった渋沢翁の偉業を称え、県民をあげて新札発行をお祝いし、「渋沢といえば埼玉」を全国へ発信していくため、ロゴとキャッチコピーが作成されています。ロゴマーク使用規程はありますが、ロゴ・キャッチコピーはどなたでもご利用いただけます。川越産農産物ブランドマーク
川越市は、埼玉県の中央部よりやや南部、武蔵野台地の東北端に位置する都市です。江戸時代の街並みの名残を活用した小江戸川越でも知られています。川越市では川越産農産物の認知度向上と販売促進等を目的として、川越産農産物のロゴマークが選定されています。
加須ブランド認定ロゴマーク
加須市内の優れた商品や製品、農作物等を「かぞブランド」として認定し、本市の知名度及び産品の付加価値の向上を図り、産業振興及び地域活性化に資することを目的とするものです。かぞブランド認定品は合計で48点となります(平成30年5月時点)。
所沢ブランド認定ロゴマーク
所沢市が認定した”所沢らしさ”を追求した魅力ある商品であり、和菓子、洋菓子、地酒、地ビール、工芸品などの商品があります。所沢ブランドでは令和4年7月の時点で37品が認定されています。
川口i-monoブランド・川口i-wazaブランド認定ロゴマーク
川口商工会議所では、高い技術力やノウハウを生かした優れた製品を「川口i-mono」、高い技術やノウハウ「川口i-waza」として認定していく川口i-monoブランド・川口i-wazaブランド認定制度を実施しています。
こしがやブランド認定品ロゴマーク
越谷市内で製造・加工された地元「こしがや」の魅力を伝える商品について、こしがやブランドは認定されています。令和4年7月の時点で24の認定品があります。