栃木 商標登録 地域ブランド
地域ブランド 栃木県は関東北部の内陸に位置する県で、日光東照宮・日光二荒山神社・輪王寺(日光の2社1寺)のなどの世界遺産があり、日光エリアや那須・塩原エリアには鬼怒川・川治温泉や塩原温泉などのいくつかの温泉郷もあります。また、中禅寺湖や戦場ヶ原、華厳の滝も日光エリアにあります。県庁所在地の宇都宮は、餃子の街として知られていますが、他にも日光の湯葉や苺、かんぴょうなども有名です。廃藩置県前の名称としては下野(しもつけ)の国があり、その別称としては野州があります。
Sense of Beauty. ” The Grace of Japan, TOCHIGI “, 2:33
Tochigi Japan in 8K – 日光・那須/栃木、4:40
栃木の地域ブランド 農作物
1.【じつは、とちぎ。】『いちご王国』 full.ver、4:28
栃木県はいちご王国とも呼ばれ、日本で唯一のいちご研究所があります。栃木のいちごにはいくつかのブランド名があり、とちおとめ、スカイベリー、なつおとめ、とちひめ、ミルキーベリー、とちあいか等が知られています。
にっこり梨は新高(にいたか)に豊水(ほうすい)を交配した実生から選抜育成した赤ナシで、1個当たり1kg近くの大型に育つのが特徴です。日光からの「ニッコ」と梨の音読みの「リ」を組み合わせて「にっこり梨」と命名されています。
中山かぼちゃは、皮が非常に薄くて、果肉は濃いオレンジ色できめ細かく、さつまいものようなほくほくとした食感が特徴の美味しいかぼちゃです。中山かぼちゃは地域団体商標(第5555021号)として登録されています。
新里ねぎは栃木県宇都宮市新里町で古くから栽培されてきた曲りねぎの一種で、その味は柔らかく、甘みが強く、青葉も美味しく、生で食べても辛味が少ないのが特徴です。地理的表示として登録されています。
栃木三鷹(とちぎさんたか:商標登録第6717888号)は、栃木県大田原市周辺で栽培されているトウガラシです。1955年(昭和30年)に吉岡源四郎が八房系品種より選抜したものとされ、果実は成熟すると鮮やかな赤色で、実が厚く先端が尖っており、辛みが強い品種とされています。
栃木の地域ブランド 工芸品
6.手技TEWAZA「益子焼」mashiko ceramic、5:15
益子における焼物の歴史は古く、奈良時代までさかのぼります。 厚手で素朴な力強い美しさが特徴で、昭和54年には国の伝統的工芸品の指定を受け、益子焼(商標登録 第5595844号)は地域団体商標として登録されています。
栃木県佐野市は、かつて天明といわれ、千年以上にわたり、その技術が連綿と受け継がれる鋳物の街です。佐野で作られたもの、佐野の職人が作ったものを、「天明鋳物」と呼んでいます。なかでも、茶の湯釜は、天明釜といわれ、千利休や織田信長、豊臣秀吉など名だたる武将が愛用したとの記録があります。
栃木の地域ブランド 織物、染物
9. 結城紬、1:08
世界に誇る「日本の織りの宝物」本場結城紬。本場結城紬(商標登録第5026150号)は栃木県小山市と茨城県結城市に跨る地域ブランドとして地域団体商標に登録されています。
足利銘仙とは、栃木県の足利で生産される絹を素材とした先染めの平織物で、足利は「日本一の銘仙の産地」と称されました。日本女性の間でおしゃれ着として大流行した絣織物で仮織りしたタテ糸の状態に柄を捺染(プリント)し、その仮織りの糸を解きながらあらためて織る「解し(ほぐし)織り」の技法により、大胆で多彩な絣文様を表現できるという特徴があります。また、雲井織(くもいおり)は日本の意匠登録第1号(明治22年5月)です。
真岡木綿は丈夫で質が良く、絹のような肌ざわりが特徴とされ、染上がりを際立たせる“晒し(さらし)”という加工技術にも優れて、絶大な人気を誇っていたという歴史もあります。しかし江戸時代末期の開国による輸入綿の影響から衰退し、太平洋戦争後は一切の生産が行われなくなりました。昭和61年、真岡商工会議所が中心となり、真岡木綿をもう一度復活させる取組みが行われ現在に至っています。浴衣や手ぬぐいに使われる上等な生地のことを指す「特岡」の岡は真岡の「岡」からきています。
栃木の地域ブランド 地域、温泉
12.湯けむり日本 温泉の旅 塩原温泉、6:06
塩原温泉(商標登録 第5067303号)は、鬼怒川温泉(商標登録 第5315242号)、川治温泉(商標登録 第5315243号)と共に、地域団体商標として登録されています。
川治温泉の源泉である薬師の湯には幕末に活躍した新撰組の副隊長土方歳三が宇都宮の戦いで受けた弾傷を治すため湯治をして会津に行ったと言われています。
川治温泉の泉質はアルカリ性単純泉で、リウマチや神経痛、創傷などに効果があるといわれます。 ゆるやかな男鹿川の流れを堪能しながら入れる露天風呂「薬師の湯」は、古くから「岩風呂」の愛称で地元の人々にも愛されてきました。
栃木の地域団体商標
地域団体商標は、広く知られている地域名と商品名(役務名)からなる文字商標を事業協同組合、農業協同組合等の団体が登録して地域ブランドとして保護するための制度です。地域との密接関連性が必要とされ、出願商標は、出願人又はその構成員により使用されており、そのことを証明できることが必要ですが、地域団体商標の商標権を取得すれば、自らの努力によって有名にし、信用を蓄積してきた地域ブランドを安心して使用することができ、他人の便乗使用を禁止することができます。栃木県の地域団体商標の登録数は令和5年8月時点で11件です。本場結城紬は栃木県と茨城県の両方にまたがっています。
- 川治温泉 第5315243号 鬼怒川・川治温泉旅館協同組合
- 鬼怒川温泉 第5315242号 鬼怒川・川治温泉旅館協同組合
- 塩原温泉 第5067303号 塩原温泉旅館協同組合
- 中山かぼちゃ 第5555021号 那須南農業協同組合
- 益子焼 第55958444号 益子焼協同組合
- 氏家うどん 第5817109号 氏家商工会
- 真岡木綿 第5826769号 真岡商工会議所
- 本場結城紬 第5026150号 本場結城紬卸商協同組合, 茨城県本場結城紬織物協同組合, 栃木県本場結城紬織物協同組合
- 足利銘仙 第6468867号 足利商工会議所 栃木県染色工業協同組合
- 天明鋳物 第6663797号 佐野商工会議所
- 栃木三鷹 第6717888号 大田原商工会議所
栃木の地理的表示(GI)
その地域ごとに長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品がありますが、地理的表示保護制度はこのような産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録して保護する制度です。栃木県では平成5年8月時点で地理的表示の登録が2つあります。
- 新里ねぎ 平成29年5月26日 新里ねぎ生産組合
- 鹿沼在来そば 令和5年7月20日 鹿沼そば振興会
栃木の伝統的工芸品
伝統工芸品は、特定の地域や文化において伝統的な技術や技法を用いて作られる美術品や手工芸品を指します。経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は栃木県には2件あります。
- 結城紬 織物 栃木県本場結城紬織物協同組合
- 益子焼 陶磁器 益子焼協同組合
栃木の100年フード
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
伝統 | しもつかれ しもつかれブランド会議令和3年 |
近代 | |
未来 | 宇都宮餃子 協同組合宇都宮餃子会令和3年 |
栃木県ブランドマーク
栃木県は、関東北部に位置し、充実した都市機能とともに、豊かな自然、優れた歴史・文化、人と人とのつながりなど、「ローカル」の良さを兼ね備えており、そうした本県の魅力・実力を最大の価値として、「ベリー グッド ローカル」という言葉に込めて国内外に発信し、地方のモデルとなっていきます。そのためのキャッチフレーズを「ベリー グッド ローカル とちぎ」とし、ベリーは、「非常に」という意味と、「いちご」の意味の2つを込めています。ベリーグッドローカルとちぎの公式サイトがあります。